「新版 荒れ野の40年」ヴァイツゼッカー大統領ドイツ終戦40周年記念演説

大雑把に一言で言ってしまうと“40年ずーっと加害者”という状況が継続すればさすがにまあ、いくらそれがナチス・ドイツだからと言って終戦の頃に子どもだった世代に子が生まれて親になって、孫が出来てさらに次の世代に以降、というほどの時間が経ってしまってそれでも扱いが変わらないのは理不尽だと思うのも無理はなく。
とはいえ、その扱いに反する行動がネオ・ナチなどを代表する過激なナショナリズム、となるとやっぱり穏当な話でもなく(正直危険視される理由もわかるというか、、、悪循環だという気もするんですけどね、危険視されてたら面白くはないよね)。


そんな風潮の中で登場したのがこのヴァイツゼッカー氏で、この後、この彼の代に東西ドイツの統一とソ連邦の崩壊を見たのも、偶然というよりはもう少し巡り合わせに近かったんじゃなかろうかと思えないでもないのですが。
(あと、旧ソ連ゴルバチョフ氏とポーランド人ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世も落としたくないポイントではありますw 面白い時代だったんだよなぁ。)
そりなりの節目の年である40年目の終戦記念日にした演説がこの本で。
タイトルに「新版」と付いているのは1886年(1885年が演説の年です)に一度同じ岩波ブックレットで出された内容が古くなったので、と解説を一新して2009年に出版し直しされたもののようなんですが、それ自体はいいことだと思うんですがちょーっともったいなかったかな、というのが正直なところですかも。
訳が古いよ、というふうに解説の人は言っているんですが、んー、ゆっくり読めばわかるんじゃないでしょうか、多分特別なことはなんにもなくて、過去を誠実に見つめて未来へと進もう、というだけのことですが、この重みはいつまでも伝わるのではないのかなぁ。