『都市環境デザイン論’10』#4 都市環境デザインと防災・復興

今までがわりと具体的な計画案が中心だったりしたので、ちょっと抽象的な回かな、という印象なんですが、まあ、防災に関してとか復興そのものに関してという話だとむしろ災害の特性に関してから語るべきものですし(一応そういう授業のも平行して見てるんですけどね)、そうしてその残りの部分で、ということになると仕方ないことなのかな。
まず元町にあるという小学校が公園をコの字型で囲い、元の地形を生かして階段でつながれた公園になっているという、関東大震災の後に作られた地域住人の集う公園と、小学校の中庭を一体化するという空間のことが語られて。


そのまま阪神淡路沖大震災の後、それ以前に行われていた元の長屋街の区画整理がそのまま震災後の復興にも受け継がれたという場所の話や(地盤が固いこともあったんでしょうが、あまり被害が多くはなかったようです、正直長屋街だったら路地をきちんとしておく、という方針は被害を多くしない役に立ったんじゃないかな、と漠然と感じるんですが、特に検証されたことはないのかな、公園が避難場所として役に立ったのは事実ですね)。
復興時点で集合住宅にして一箇所に、という案があったものの、それを希望する人とそうではない人たちがおり、だったら震災前の自然な街と同じようにそれらが混在し、緩やかな連続性がある街づくりをしよう、ということになった町の話。
(その際に複数の家を一つの少し大きな中庭のような空間でつなぐというのが特徴的でしたが、多分あれが防災空間になるんだろうね。)
それと高台での排水を一度集め、汚染処理をしたあとで高低差を利用して発電を行い、その後街中に水を流す、という試みをしてる町もあったんですが、皆水車だの植物だの好き勝手に植えてて大変楽しそうでしたw その土地にあった方針ってそれぞれだよなぁ。