「多摩 幻の鉄道−廃線跡を行く」山田俊明

砂利輸送線として作られ(東京砂利鉄道ってw)、かつて中央線の支線として存在していた下河原線とか、八王子のほうから高尾山の明治天皇陵の方向に伸びていた武蔵中央鉄道なんてのは、まあどこの本にでも、というわけではないんですが、ちょっとした地域の本なんかだとわりと普通に出てくるよね、と思っていたんですが。
よくよく考えたらほとんどの路線が計画よりも短くはなったものの作られて。
はっきりと廃線になったのも上の2線くらいしかないよね、ということ考えるとそれもそれで地域性みたいなものなのかもしれませんね。
あと京王御陵線ってのが廃線になってるけど半分くらい今の高尾線ルートみたいだし。
ただ、工事関係線やら観光用の小さな路線が作られては消え、という経緯は繰り返していたみたいですね。ダムを作るために敷かれたんだよー、という東京都水道局の持ってた路線の話は聞いたことがあるんですが、これどうやって運営されていたのかなw


この本そのものは土地から動かせない「遺構」と土地と必ずしも一体ではない「遺跡」とを研究? でいいんですかね、されている人が書いておられて、やっぱり多摩というわりと人が満遍なくいる土地柄なのか、わりと普通の鉄道系の本でも見たことがあるのですが、実際路線なくなってしまうとそういう物くらいしか残ってないものだしね。
歴史のほうだと史実優先って考え方があるんですが、鉄道ともなるとまだ140年くらいだから自然に実物見に行こうって発想にもなるのかもね。
ところで、なんでもかつて使われていたレールがほぼそのままの形で塗装されてホームに残っているらしいのですが、なんかぽちぽち資料にない仕入れ先とか出てくるんですねw
中央線の駅舎が結構古いの残ってるよ、とあったんですが、今も残ってるのかなぁ。