『鉄道ジャーナル』2010年8月号「関東・関西 移り変わる通勤事情」

どっちかというと首都圏の交通事情そのものに興味があるので、そういう面を期待して手に取ったものの、うーん、そういう意味での興味だと関西のほうが面白かったというか、千葉の房総半島に長編成が走るようになったとか、京葉線に新型車両が、という話なんてのはともかく主要路線に至っては車両の地味な更新くらいしかなかったしね。
2012年でしたっけ、東急東横とメトロ副都心の直通を睨んで湘南新宿ラインにも変更が、という話はぽちぽち聞いているものの、2010年の本だと先すぎるしなぁ、一応記事の中で軽く触れているところはあったんですけどね、どう動くかは始まってみないとわからないってのが直通の定番だしね(特に東急は効果が思ったより大抵少ないw)。


とはいえ、関西の「京阪神新快速」なんてのは結構面白い記事で、これはどっちかというと今年の事情、というよりも40年の歴史と流れを語る、という体裁。
あとから考えてみると特集そのものの名前は名乗れなかったものの、実質的なメインはこの記事じゃなかったかと思うんですけどね、京阪神間29分って確かに土地利用や移動そのものの概念を変えたって言ってもそんなに大袈裟じゃないよなぁ、桁違いw
あと関東でも感じたんですが微妙に周辺部で動きがある、というのは関西も同じなのかな、関東だと房総半島だし京葉線だし、関西だと嵯峨野線が複線に、という内容が。
個人的に前から気にしている四国の私鉄の記事もなかなか良かったです、高知の土電の話、路面電車なので長距離利用は厳しそうですが市内は頑張ってるみたいですね、しかし地方私鉄は車両更新が悩ましい話だなぁ、ICカード導入で使えなくなる車両(海外からの輸入車両)をイベント用にしたりとか、元気なんですがいかにも大変そうです。
駅を改装し、学生の勉強スペースを作ったりとか、上手いこといって欲しいです。