『ビブリア古書堂の事件手帖』#2 小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」

正直ここに出てきた女子高生がなんぼなんぼでも性格が悪く(啖呵の切り方が堂に入りすぎてて演技力はすごいんだけど…と考えはするものの若干躊躇いがあるほどでしたw)、いくらなんでもここまでにしなくてもいいんじゃないかなー、というのが本音ではあるんですが、ただあれか、この話は結局「こんな子なら本の1冊を盗むことくらいはなんでもない」というのはある意味でミスリードってことになるんだよなぁ。

で、語られるべきというか暴かれるべきは、意に染まぬ盗みをしてまでもどうにかしたかった少女の思い、ということになるんだよね。まあうん、ミスリードは上手く行ってたんだけどそっちがちょっと微妙だったというかw

ただ、だからこそ最終的にかつて会社が倒産したせどりのおっちゃんだけが彼女の気持ちをわかったよ、という展開は納得しないでもないんだよな。

(てか、あの少女の性格に難があるらしいことは、クラスメートの男の子の態度でなんとなくわかんないでもないんだよね、勝手に電話番号教えるなんて酷っ?! と思わないでもないけど、あの見るからにでっかい草食獣の彼にならそこまででもない気もするし、最終的にあーうん、どっかで揉めててもおかしくないって思うわあの子マジ。)

 

せどり屋が自分の買取古本を入れていた自転車とぶつかった女子高生にその中の1冊を盗まれ、さて、それはどうしてだったのか(1冊って少ないよね)、その後の彼女はどうしたのかという話から、なんか途中で彼女のあまりの物言いに「うーん…」と感じ。

確かにこれ最初からの計画の通りのはずなんですが、やっぱりちょっと行き過ぎかなw

どうしても釈然としない主人公(の片割れ、名前覚えてない)には共感出来たからまあいっか、そんな絵に描いたようには美しい世界じゃないよってことなのかしら。