『探検バクモン』愛と欲望のマンガ道

米沢嘉博記念図書館”ってあれですね、要はコミケコミックマーケットの創設者の方(故人)を記念した図書館で、一般公開はまだされてないんだっけ、明治大学のほうの公開日と上のコミケ関係のイベントで聞いたことがあるんですが(んで、今回出てた方も顔知ってるというか眼鏡してなかったっけww)、正直思ったよりもずっとアカデミックだったというか、サンデーの辿った「手塚スクール」から来た可愛らしい流れと。

マガジンの辿った「どろどろした、劇画の」と言われてる流れとか。

その後、サンデーがアイドルの実写に、マガジンがプロレスラーに、てのもすごくわかります、今でも大まかにその雰囲気は残してる気がする。人気作家を抱え込むサンデーと、新人を発掘するマガジン、という原則に関しては若干の乱れもある気はしますが。

日本の漫画がファンタジーとSFを融合させ、それ以前からあった喋る動物にもメカニズムを与えた、という説明とか、多分どの世代が聞いても面白いんじゃないかな。

学生運動の頃に漫画が目指していた「最先端の表現方法」とかね。

“玉石混合”って言葉があるけど、ここの米澤さんは玉を生み出すためには石が必要不可欠であり、むしろ底辺を支える石こそが玉の質を高めるんだ、という発想のもと。なるべくコレクターのいない漫画こそを中心に収集していたり、とか。

 

かつて馬鹿にされていた漫画こそがむしろ後から見ると最先端の意識を反映していたって皮肉だよね、と番組内の中で言われていたんですが、私はそこはどちらかというと、それだからこそって思うんですけどね。

新しい時代ってどうやっても既存の権威の中から生まれるはずないからなぁ。

まだどちらかというと途上の学問かとも思いますが、頑張って欲しいな、これは。