『探検バクモン』~UNSOLVED~男と女 愛の戦略

かつての文豪の残した手紙から「男と女の機微」を読み解くよ、という回だったんですが、なんか違和感あると思ったらむしろ前やってた『爆問学問』じゃん、この構造!

(一人の人に絞って、ということだとちょっと違うのかな、とは思いますが、よく考えたたらアンチエイジングの回もこんな体裁だったか。)

文豪っていうか、夏目漱石のロンドン滞在中の手紙だとか、『智恵子抄』がやたらと有名な高村光太郎だとか、なんか出てきてたんですけどね。夏目漱石が自分の奥さんと娘さんを表現する単語自体は確かに日本人の旦那にありがちな謙遜とか卑下なんだけど、なんだろ、あの中で完結してユーモアがあるっていうか、こんな言い方してても愛してるってのがきちんと伝わってるなぁ、というか、やっぱり洒落っ気が必要だよね。

「滑稽な顔」って言っちゃってるけど、だから自分がとっても嬉しいとか。

「こんなのはおかめのうちです」というのも卑下してるっていうか可愛いって言われてますけど日本人もっと美形だからね! とか、なんかやっぱりまんまには聞こえないw

 

高村光太郎のほうは智恵子さんが消えてしまって、それを探し出したところで「貴方が殺人犯になった夢を見た」という手紙を出しているんですが、そもそも探し出したら会いにいけばいんでね? というのが凡人の発想なんでしょうか。

ただ、彼女だったからこそ、当時の日本の中でも先進的な女性だったからこそその文面だったよ、というのは納得。でもそれ以上のところはどうなんだろうなぁ、番組の中ではそれぞれの人がばらばらの解釈してて、答えは出てなかったんですけどね。

そもそも別の婚約者がいた智恵子さんがこの後高村光太郎さんところに来たんだから正解ではあったんでしょうが、どうして書かれて、どう受け取られたかは謎だよね、結局。