『信長のシェフ』#6

もともと漫画なんだろうな、というのはドラマを見ていればわかるものの、レーティングからして青年誌で(ケンさんと夏さんだけ見てると少年誌でも問題ない気もしますがw)、ということまで考えると、主人公が次から次へと難題を押し付けられ、それを乗り越えるという構図なのは盛り上がりのためにわからんでもないものの。

単純に織田信長手際悪くね? と考えてしまうというか、理不尽なのも試してる間とかならいいんだけど正直全体的に無駄の多い人だなぁ、というのが今の実感かしら。

いや、ドラマの作りっていうか「ケン視点」のみに絞って見てればこのほうがいいんだろうってのはわからないでもないんですけどね、漫画ならあるいは上手いこと仕上げてるんだろうけど、ドラマだと信長氏も普通に同じ高さに存在してるからなぁ…。

そういう意味だと、女隠密の人へあんまり言葉を掛けないほうは納得の行く範囲に収まってるんですけどね、全体的に指示が少ないというか。

ケンの場合はやらせることが多いので度重なる二度手間感っていうか。まあいいけど。

 

とはいえ、信長が端的に指示を出し、それだけで「農民で構成されている敵軍/職業軍人が多い自軍」との違い、そして普段農民が食べているものを想定、殺し合いの場である戦場に彼らの日常を持ち込むことによって動揺を誘う、という流れの部分はお見事w

戦場にどっぷりの人間の発想でも、戦場と関わりのない平時の人間にも思いつかないという一種冷酷な作戦になっていて、なおかつ「逃げられる人は逃げたらいいなって思って」という現代人のケンの感慨が同時に成り立っているってのは面白かったなぁ。

“瑤子”さんが登場したり、女隠密がケンを気にする素振りを見せたりして、これから少し年齢層上がるのか、ということが気になっています、ろくでもないw