『現代南アジアの政治’12』#15 日本とインド・南アジアの関係

本などでも「日本との関係」として挙げられているものを読むたびに縁が皆無ではないですよっ、としか表現出来ないレベルだなと感じることが多いんですが、インドから日本への来訪が752年、東大寺にボダイセンナ。日本からインドへが天正遣欧少年使節、だとさすがにあれですね、開国以前は交流ないですね! と言い切ってくれて安心しました、うん。

明治期は富国強兵のための綿興業がインド原綿によってなされたんだよー、とか岡倉天心タゴールとの交流とか(これは知ってる)、日露戦争に日本が勝ったことによって人気絶頂になったのでインドの独立戦争を鼓舞したとかね。

ただその後は日本も帝国主義に走るは、ボーズがインドへの侵攻作戦であるインパール作戦に協力したのも当人は別に日本のためじゃないって言ってたり、なのに日本の側の評価が一方的に高かったりとなんかすれ違い気味。まあ揉める要因ではなさげ。

1950年代ってか戦後にはパル判事が日本のこと無罪って言ってくれてたり(しかしこれは再三指摘されてる通りに法律上の不備って意味だよな)、ネルー首相が訪日したり。

インド産の鉄鉱石が日本に輸入されて日本の産業復興が復活したり、とプチ戦前状態。

 

ただ、60年代中頃からインド経済長期停滞し、1961年のゴア侵攻(ポルトガル領)、1962年の印中国境紛争、1965年の第2次印パ戦争を経て、1974年第1回原爆実験によって決定的に決裂、その後2000年の森首相のインド来訪でもまず核実験への禁止が主題だったらしいので日本の核アレルギーってやっぱり根強いんだな。

てか、森首相の時代に明確に始まったことがあったって認識なくてすみませんでした!

デリー・メトロ建設へのODAとか互いの国への滞在者が急激に増えてたりとか、IT事業者が増えたってのは別のとこでも聞いたなぁ。対中国で仲良くしようね、だそうでw