『ビブリア古書堂の事件手帖』#9 タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの

主人公の“元カノ”登場回、なんですが、確か大学出て数年のはずだし、高校生時分の彼女とかそうそう拗れることもないよなぁ、と思ったら、黙って連絡取れなくなっちゃったことだけ密かに怒ってたんですね、主人公。まあもともと良い人ですもんね。

そして彼女が探してる本を探しますよ、という回。

子どもの頃に読んでいたのだからやたらと断片になるのは仕方ないんですが、動物が出てきて(ここまではいい)、外国の本で、著者名がカタカナってなんか酷いよww

自分のことを省みてくれないお母さんとの間で悩んでるって言ってたんですが、なんというか、そういうどうも伝えることの順番を間違えてる辺り、遺伝なのか育てられ方なのか、でも、彼女の場合は相手がどう反応してようがどんどん最後まで口にするって違いがあって、だからお母さんにも反感伝えちゃって、しかしお母さんは口下手なまま途中で黙り込んで、という構図なのはなんかすごく納得。いるよなぁ、こういう母子。

 

てか、娘さんが探してる絵本のことも、最初から覚えてたわけじゃなくてあとから思い出したんでしょうね、ただそれ以前にキツい言葉で突っぱねちゃったから言い出せないっていう、全体の状況がわかるとなんかお母さん可愛かったですw

チェブラーシカってキャラクタは聞いたことくらいはあるかなって人が多いんじゃないかと思うんですが、栞子さんがその原作と映画版との違いを順番に語っていき、そこに実はお母さんの本心が絡まっていたってところはお見事でした。

そっか、主人公が「狸って海外でも絵本に出てきますか」って聞いてたのも関係あったのね、ロシアでは得体の知れない生き物でも、確かに他の国では成立しないこともありそうだもんね。てかこの人、そもそも孤独じゃなかったんだよね、気付けばよかったんだ。