『信長のシェフ』#8

この回は良かったなぁ、豪胆で誠実な森可成さん(ケンがこの人の死期までは覚えてなかったように、私も名前をよく存じ上げないんですが、その辺の印象の薄さは織田信長に本願寺で付き従って死んだ息子の森蘭丸を通じて補則されてたってことだよね)になんとか死んで欲しくなくて料理を通じて訴えるという構図と。

それでも可成さんは命を懸けて使命を果たそうとする、というのは、良かったなぁ。

未来を知る存在と歴史との組み合わせな分、わりとこの辺も矛盾っちゃあ矛盾のある描写だろうと思うんですが、怪僧があちらの料理人は未来が見えないようだな、と嘲笑うところまで含めてすごくしっくり来たんだよね。

ぶっちゃけると、全体的にどの程度の危機なのか微妙にわかりにくいというか、ドラマの描写としてそこまで重要でない分あまり書き込まれてこなかった部分だと思うんですが、誠実な武将を通じて「この人には死んで欲しくない」という一点で表現してたのがすごく入りやすかったんだよね、親切にしたところでなんのメリットもない得体の知れない現代人の料理人にも優しい人だったからなぁ、うん、周囲からも好かれてたよねきっと、あの人。

コーヒー豆使った料理もちょっと食べて欲しかったです、珍しそうにしてたの可愛かった。

 

予告では微妙に瑤子さんが死んでしまう? という展開をするかのような見せ方をされていたんですが、ああ、彼女の側は記憶を失ってるってのは嘘なのか、片腕ともいえる森可成を失った織田信長が足利将軍に膝を付いて提案したのが料理対決で、そうなると対決相手は瑤子さんになる、というのは展開が急だったといえわかりやすかったです。

要するにどっちも普通の存在でないってのが薄っすら知られてるってことなのねこれ。

ここで一旦顔を合わせたもののケンの記憶がないって前提で話が進むのか、なるほど。