『あぽやん~国際空港』#7

すごく正直に言うと、いくら自分の母親を亡くしているからといって少女に「勝手に」母親の渡航情報を教えてしまおうとする職員っていいのかなぁ? と思えなくもない、と思ったんですが、まあ、うーん、よく考えたら子どもが母親に会おうとする場合ってそう簡単に諦めるはずもないし、少なくとも把握しておこう、という方向なら悪いことでもないのかなぁ、ということは。

というより、職員でも私情に走ってしまうことはあるし、それが悪いことではないのならば規則の範囲内で少しだけ融通を利かせるって描写自体は結構嫌いではないです。

しかし、小学生くらいだろうに、本当に見つけ出せるピンポイントの地点を思いついて毎日張り付いてのチェックって、えらい行動力だよなあの子…。

(むしろあの行動力と判断力なら「教えたほうがマシ」って判断もありじゃないかと思ったんですよね、なんかもっと大変なことが起こりかねないもん、あれだと真面目に。)

 

で、これと平行して全然関係ない、どこぞの御曹司が森尾さんに結婚を迫ってくるよ、というわりとベタベタな展開があったんですが、正直ベタすぎて意図がよくわからなかったです、あれ、本当に悪いヤツだったのかなぁ、というレベルでよくわからん。

航空マニアでもさっぱり引くことなく、割り込まれた相手に取引停止だの権力だのちらつかせるんだけど、実際やってることは毎日現れての穏当なお誘いなんですよね。この上もないパワハラは間違いなくあるんだけど、なんだろうな、微妙に釈然としない展開でした。

ていうかやっぱり総合してベタかった! でもよく考えたら『あぽやん』ってもともとベタネタにベタ展開だよね、でもやっぱり、微妙に尊厳は残してるというか、えんどう豆もあそこまで我慢してから切れたのが偉かったんだと思います。切れたのが偉いんじゃないよ。