特別講義「外邦図-軍事情報から近代資料へ」小林茂

そもそもこの講義で出てきた「外邦図」そのものが聞き覚えのない単語だったので、それで興味を引かれて見たんですが、要するに大雑把に近代における国外の軍事地図の総称みたいです、て、現代もこういうのやっぱりあるのかなぁ?

(軍事衛星が出てきてしまったんで、かつてとはだいぶ変化してるとは思いますが。)

 

軍事行動を行うにも、占領を行うにも当然地図が必要になってくるのですが、正直、余所よりも国際社会へのデビューが遅かった日本にはその手の情報源が乏しく、一時は韓国や中国、オランダや英国の地図情報をまとめて急ごしらえで作っていたみたいです。

なんというか、ここにオランダや英国というのはそう違和感もないのですが、要するに地理情報を持ってるかどうかということだと、韓国やら中国よりも遅れてたってことになるわけですね、まー、順番に考えていくと当然かなって気もしますがw

戦時中に現地で測量を行ったり、休戦期にも秘密裏に地図作っていたらしい話もあるのですがこの辺はまだ研究の進展を待たなくてはならないということもあるのかなぁ。

時代が下るとある程度その手の技術が発達して来ているのか、現地の軍人によるメモ描きに手を入れたようなものも出てくるのですが、それにしてはなかなか正確だよなぁ。わら半紙に印刷されて現地に出回ったりもしてたみたいですね。

正直、戦局が変わるたびにいちいち地図を作ってるとなると、他の国の事情がわからないのでなんなのですがマメな話だよなぁ。

戦後に一部燃やされてしまったようなこともあったようですが、数も多く目的も多彩で、近代資料として使えるということで有効利用もされてるようです。ドイツの外邦図の研究所も出てきてたんですが、この辺やっぱり立場が同じだからこそなのかなw