「多摩の街道(下」鎌倉街道・町田街道・五日市街道編、池上真由美/津波克明/清水克悦

多摩の街道(下) 鎌倉街道・町田街道・五日市街道ほか

多摩の街道(下) 鎌倉街道・町田街道・五日市街道ほか

  • 作者: 池上真由美・清水克悦・津波克明,160
  • 出版社/メーカー: けやき出版
  • 発売日: 1999/03/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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かつて玉川電気鉄道が走っていて、今は東急田園都市線が走ってるルート(国道246号ですね)がかつて「大山街道」と呼ばれていたことは知っていたものの、そもそもその大山街道は非常に歴史が古く、今東急世田谷線が走ってるルートがその大山街道の旧街道に当たるんだよ、と言われるとさすがに驚愕、え、そうだったの?!

(渋谷区の資料見てると渋谷駅の辺りを一つの地域じゃなくて、青山とか赤坂とかあの辺りと同一に括ってることが多かったんですが、それがそのルートです、て、渋谷区ww)

それと陣馬という、時々高尾山と一緒にイベントやっている地域があるんですがこの陣馬街道が八王子の辺りで甲州街道から分岐していく裏街道というのもびっくり。

うえー、全然知らなかったけど、鉄道って(玉川電気鉄道は明治末期、陣馬絡みでイベントしてる京王電鉄のルーツは大正初期の開業の私鉄です)前時代を踏まえてるもんなんだな。

上巻に出てくる甲州街道(京王線)や青梅街道(JR青梅線)、五日市街道(JR五日市線)なんてのはさすがに知ってたんですけどねー。

鎌倉街道や国分寺街道、川崎街道なんてのは別の時代の街道として話を聞くことはあるんですが、うーん、ちょっとインパクト弱いかなぁ。江戸の頃に盛んだったところのほうが神社仏閣になんとなく馴染みがあるような気もします。

これ、あくまでも私にとって、という意味なんですけどねw

産業道路やその裏街道という存在もぽちぽちあるので、そもそも観光客向けとは限らないってことなんだろうね(江戸の頃にはすでに行楽の概念があるのです)。

 

ただ、正直歴史パートの語りは面白かったんですが、街道歩き本としての充実度としてはちょっといまいちかなぁ、どっちかというともっと歴史の話聞きたかったですね。