『探検バクモン』“性”をめぐる大冒険 完結編

私が一時、差別の歴史や(性差別と人種差別に関しても読んでいたのでセクシャル・マイノリティに限らなかったんですが、もともとの入り口はそこでした)、セクシャル・マイノリティについて読んでいたのが実はアマチュア創作の分野で、まー、大雑把に言うと「男性同性愛者を登場人物とする創作の愛好者」の集団がありまして。

これがあくまでもフィクション愛好という立場ながら、やっぱり現実の干渉は免れない、ということで時々その手の話し合いの場が設けられていた、というのがその理由になります、で、当事者の話を聞くことになって興味を持って、多少の罪悪感もあってある程度の知識は持っておこうかなぁ、と思った、みたいな順番ですかね。

当時読んでいて、調べなければ触れることが適わなかった知識が、現在は少しでも興味を持って耳を傾ければわかるようになってきていて、それはやっぱり、制度そのものが進展していなくても、進化なんじゃないかなぁ、と思うのですが。

なんだろう、番組の中でも上手いこと表現出来ていた方はいなかったんですが、やっぱり、どこかしら他人ごとじゃあないんだよね。マイノリティの人たちに対して世界を開くことって、どうしてもそれ以外の人にも関わってくる。バリアフリーが障害者の方たち以外にも関係があったような物理的な話ではないんだと思うんですが、なんかがある。

 

個人的に一番知らなかったのが女性→男性のトランスジェンダーの方たちの話だったんですが(GIGとか、FtMって呼んでた気もしますが今も有効かな?)、胸を潰すためのシャツとか、立ったまま小用を足すための器具なんてものがある。それ嬉しいものなの? と田中さんなんかも聞いていたんですが、やっぱり聞いてみないとどうしてもわからない。

わからないこと自体は多分恥ずかしくないんですよね、当事者じゃないんだしな。