『住まい論’10』#6 日中韓の伝統の住まいにおける空間構成

日本は自然の力を利用しているのに対し、中国や韓国は風水によって家の配置を決め、と講義の中で言われていたんですが、中国の風水は土地を選択し、日本の風水は土地を人工的に作り上げるものだ、と言われているんですが、ご存知なかったのかな、ていうか、風水って呪い的な部分はあるけど陰地陽地の選択の辺りなんかは普通に利に適ってるよな。

(山の南、川の北に住み、東に暴風障壁である森、西に道、とかな。)

そういう意味で言うと正直日本のほうが呪い掛かりの印象があったので、韓国は一見乱雑に見えますがやっぱり風水の法則に沿っていて、両国とも文化的に遅れてますね! と言わんばかりの口調になんとも複雑な顔にならざるを得なかったんですが。

中国は靴を脱がす、韓国は室内で履き替えをするのだけれどもオンドルという床暖房があるためで、日本でも履き替えするけどオンドルは伝わって来なかったので、伝統的に一つのものとは考えにくい、という部分に関しては納得。確かに重要ポイントだよな。

あと中国の集合住宅と、韓国の儒教的な女性と男性が生活の場を別けるスタイルは、あまり日本には関係がないよね、だから中国の伝統がそれぞれの地に伝わって、それが独自の変化をしたとは考えにくいんじゃないかな、というのも個人的には賛成なんですが。

 

以上のことを持って、日本がどれほど特異な住居であるかがおわかりいただけたかと思いますが、と言われるとそれぞれが独自なんじゃないの?! と取り乱さずにはいられなかったんですが、ていうか、言葉の端々に日本こそが優れてるって言いたげな言い回しが含まれるんですが韓国の研究者の方と中国の研究者の方の「この目的でこの設備が存在します」という明快簡潔な説明とのあまりの違いにむしろちょっと泣けて来たかな…。

日本て要するにあれですね、気候も人柄も湿っぽいってことなんだろうな、うん。