『八重の桜』#29 鶴ヶ城開城

ものすごく正直に言わせて貰えば、あれだけ銃を振り回し指揮を取った八重さんが「男たちと同じように」牢に送られることを覚悟した気持ちもわかるんですが、正直男ばっかりの中に一人だけ女性がいたら、可哀想じゃないか、周囲が!!!

というのが、なんでしょうか、本音でした。八重さんは大丈夫な気がするし、個人的には東北の男ならそんな心配もいらんだろうと思うんですが、そういう問題じゃない部分で。

などと考えていたので、どうもこの回、シリアスに見てなかった気もします。妻が死んで弟に切腹しろと詰め寄る兄とか、まあなんかちょっと会津の嫌な部分みたいなものも出てきちゃってた気もするしね。

女たちが明け渡す城を綺麗に掃除してたシーンよりも、どちらかというとそのことに土足で乱入してきた政府軍が気付くシーンのほうが私は好きです。そのことを口に出して武士の魂みたいなものを褒めるんじゃなくて、しまったやっちゃったー、汚したーって感じになってたのがちょっとだけ楽しかったw

女たちの書いた「降参」もなんだかやたら力強いし、まあ、とことんどこまでもそういう民族性ってことなんでしょうね、なんというか。

 

どうもここで八重さんと、夫の尚之助さんとの別れということになってしまうようなんですが、なんだろ、やっぱりあれは嫌だなぁ、と。不意打ちっていうか、行く必要がないんだよってもうちょっと前もって話して欲しいってのはあって当然なんですが。

ただ、だからこそ自分一人で背負って八重さんのせいにしたりせずに自分のエゴとして彼女を残した夫の気持ちはまあ、わかるかなぁ。難しいね本当に。

負けは負けで、美しいものではないと思うんですが、そうあろうとする権利はあるわな。