『社会と銀行’10』#3 消費者と銀行

相変わらず流し聞きしてる状態の講義なんですが(さすがにこの辺はなんとなくわかるかな、もうちょっと行ったら難しいかも)、日本の銀行は「護送船団方式」と呼ばれてまして、例えばその内訳が“長期信用銀行/都市銀行/地方銀行/中小企業専門金融機関/農協・漁協”となっていて、というのはあれですかね、企業じゃなくて銀行が守られてるのかこれ、という気がしないでもなく。

長期信用銀行は今は一つも存在しないそうですが(時々企業やアジア通貨危機などに絡んで破綻したってのを聞いてるあの辺でいいんだろうか)。まあ長期融資に短期融資、地方の企業への融資、中小企業専門の融資、専門業者への融資、と、正直間口が狭い。

要するにそこまでしないと「貸さない」わけですよね、これ。

最後の専門業者のはあるいは必要かなって気はするけど、こんだけ作っておいて全体的には破綻とか言われても、なんだろうね、どんどん市場が収縮してくのもわからないでもないような気がします。日本人はあまりリスクのある証券商品を望まず、とか言われてたんですが、それはあくまでも素人がそういう選択をしても仕方ないのであって、銀行がこれで一般消費者が冒険する気になるかというと、もはや誇大妄想でもないとありえないような。

ただ、そういう貯蓄傾向は上り調子の時には正しかったものの、景気が後ろ向きになったらもう少しリスクと利益を織り込むべきで、という言い方をしているわけですが。

それに相応しい状況が整ってるとは言い難いし、なんか伝統的にそんなだよね。

 

他にあれです、住宅ローンやら学生ローンとかも独立って、うーん、ただまあ個人的にはこれがアメリカでは完全に商品化されて、どんどん転売されている、という状況が日本に相応しいとも思わないんだけどね、もうちょっと自由になってもいいよなぁ、今よりは。