『社会と銀行’10』#6 資金決済ネットワーク

そもそも“決済”とはなんぞや、ということから始めると、最小単位の個人にとっては支払いで、その支払いのための現金(日本銀行発行、ということでその価値が保障されている)や預金(ちょっと違和感ありましたが銀行を介在した支払い全般を指してるんだろうね)、最近とみに増えたICカードなどの方法があり。

その仕組みそのものを支えるのが決済ネットワーク。

銀行同士の預金のやり取りを行う全銀ネットや、全ての銀行との預金のやり取りを行う日銀ネット、海外との資金のやり取りの基盤になる為替決済ネットなどが存在し。

大雑把にこの中には様々な単位でのリスクが存在するのですが、単純な支払い不能に陥った信用リスク、信用リスクなどによって引き起こされた流通性リスク、さらにシステム不全などに陥った場合に起こるオペレーションリスク。

さらにそれが連鎖的に起こるシステミック・リスク、という段階で語られていたんですが、要するに一つの企業が他の企業に支払いが出来なくなったらその支払い先企業も別の企業に支払いが出来なくて、という連鎖ですよね、これ。

オペレーションリスクはシステムダウンかな、と思ったけど多分取り付け騒ぎ

システミック・リスクは要するに原理としては恐慌かなぁ、若干違う気もしますが。

(もうちょっと単純な構造的なこと話してる気もするんですよね。)

 

で、これを避けるために決済を行う主体、要するに銀行などの監督を行い、技術革新によって一つずつの決済を即時に行い、というのはなるべく波及範囲を狭くさせる、という意味合いでしょうか即時グロス決済(RTGS)というものが取り入れられてもいるようです。

恐慌とはちょっと違うんだけど、やっぱり似た現象の話してる気もする。うーん。