「なぜ風が吹くと電車は止まるのか-鉄道と自然災害」梅原淳

なぜ風が吹くと電車は止まるのか (PHP新書)

なぜ風が吹くと電車は止まるのか (PHP新書)

一時期風が吹くと遅れる(雨が降ると止まる、ので誰が呼んだかカメカメハ大王、ちょっと懐かしいww)、と言われていたのが主にJR武蔵野線だったわけですが、どうも防護壁の設置が進んだということですっかり強くなり、今は京葉線が「風が吹くと止まる」ということで有名になりましたが、著者さんは強い口調でけしからんというのも都市部の人などだと仕方ないんだろうけど、あの風量だと家から出られないんだよね、と言っておられたというか、ああうん、すみません…。

最近JRが弱くなった気がする、というのも事故を受けて、の基準見直しが理由でね、とか、2011年3月の東日本大震災を受けての節電対策の見直しの話、新幹線で振り子があるとカーブで減速しなくていいから、というのはだいぶ古い時代にも乗り心地がと合わせて聞いたことがあるんですが、今の技術だとその辺はどうなるのかなぁ。

あと、駅間が短い場合、むしろ各駅停車のみのほうが消費電力が少ないのだとか。

(一度加速すると隣の駅まで届く、再度加速するよりも惰性で動く、みたいな。)

いろいろ技術系のネタがあったんですが、全体的にわかりやすい説明でした、ただなんでか知らないけど事故の話が完全にJRと国鉄に限られていたので、え、これ顛末知らないけど私鉄で実際にあったよね、みたいなことを可能性が薄い、とか言い切っていて、どうしよう、どこまで信用出来るのかな、とはちょっと心配にw

知ってる範囲でも西武や京王で雷落ちてたよな、京王は去年だっけ?

 

何冊か本読んでますが、情熱的な部分はむしろ面白いと思うものの、なんか独善的っていうか素人同然の私でも聞いてることを知らなかったりと、偏りがあるような気も。

あくまで個人の意見として語ってくれたらだいぶ印象が違うと思うと残念です。