「明治・大正・昭和の鉄道地図を読む」イカロスMOOK、中村建治

大雑把に東海出身(近鉄民)の関東在住者からすると、北海道の話はなかなか進まなくて苦痛、東北になると歴史鉄の興味から日本鉄道会社が出張ってくるので俄然読みやすくなって(というか一つの地域が一つの意思で開発されてるほうが読みやすいってのはある気がします)、関東になるとわりと知っている地域が多い分、いささか退屈になり。

中部になると、中央本線などが走ってる関係でたまに聞くことがあり、あと、若干ボリュームが薄く、廃線がそれほど多くはないので(もとの路線数が多くもないですね;)、比較的に読みやすく。

関西に関しては詳しい人が触れてる部分が多かったので、わりとすんなり読めたものの、どうも土地の機微のような部分がわからず。山陽、四国、九州に関しては、かなり話が極端なので細かいニュアンスまで汲み取れたかどうかはともかく、読み進めるには特に障害はありませんでした、で、沖縄は知ってる! これ知ってる!!

(けして責めてるわけではありません、他にどう書きようもないっていうw)

 

北海道に関しては、鉄道がそもそも開拓のために敷かれたという面があり、鉄道→集落→道の順に作られるという説明を読んだことがあるのですが、多分これが頭の中に入ってるほうが読みやすいかな、という気がします。廃線になるのも寂しいと言えば言えますが、ある意味ですでに役割を終え、正当な子孫である道に役目を譲ったってことになるみたいですしね、後ろのほうでたまに「平行道路が整備されていないために廃線を免れた」という文言を見てるとそれとはやっぱり違うって気がします。

というか、面白かったのが山陽山陰、四国に九州かな! 財閥の意思が絡むんだよん、ってもうちょっと聞きたかったな。北海道から始まるのはなんかこう、ちょっと苦痛でした。