『現代日本の政治’11』#13 公共事業と政治

この回の講義はてっきり公共事業が政治に及ぼす影響みたいな部分に関して語られると思っていたんですが(なんかしばしばこの手の勘違いしてる気もしますがw)、大雑把に「公共工事とはなんぞや」という内容でした。ああうん、まず定義から語られたほうがわかりやすいというか、問題まで一気に理解するにはいいんだな!

というか、なかなかこの講義そのものに慣れなかったんですが、要するに根幹の部分から語り始めてるってのが退屈に感じたということか…。ちなみに14回15回は先に見てしまったのでこれが最後の回でした、うん、ちょっと気付くのが遅かったな。

 

1980年代以降、公共事業の民営化がよく取り沙汰されるようになりまして、その最も象徴的だったのが小泉政権の時の優勢民営化問題だと思うのですが、あれが無意味だったというのは最近よく言われてることですね。ただまあ、趣旨としてはいわゆる族議員の取り崩しの突破口だったはずですし、族議員取り崩しではなく、郵政民営化ってことに終始してしまったよね、という言い方ならともかく、単に事業効率が、みたいな切り口で非難してるのを見るとそれもそれでなんだかなぁ、とは感じないでもないかなぁ、と。

そもそも公共事業とは“公共財”、非競合性と非排除性を有した物に関しての事業ということになるようなんですが、橋とか道路とかそこにあって誰でも使えて、料金の徴収が出来ないのがまあ大雑把に根幹ですかね。ただ、一般の鉄道は私鉄であっても公共事業の一種として扱われ、けれど新幹線になると特急料金がいるし、税金で補助して作るのはどうなんだろうという話にもなる、要するにそこでは公共性そのものの段階があるんですよね。

ケインズ経済学ってなんで出てきたんだっけ、ああそうか、公共事業を民間に任せると雇用促進になるんだ、要するに出来上がった橋や道路以外の効能もあるよって話だよね。