『環境工学’13』#2 水環境保全の目標設定 水質環境基準

そもそも公害の代表格がイタイイタイ病カドミウム)と水俣病(水銀)なことからわりと自然な流れなのかもしれませんがもともと公害対策法だったものが現在「環境基準法」として施行されていまして、その中に水資源利用の観点で「健康項目」として毒物の含有に対しての基準と、環境対策としての「生活環境項目」が存在、こちらは主にBODやCODという有機物の含有量を調べるようですね、要するに汚染度合いみたいなものか。

健康項目に関しては急性の毒性がある全シアンなどは常にチェックしているものの、蓄積が問題になるような重金属や農薬などの物質はそもそも月1回で年12回、75%達成していればいい、ということになっていたり(95%達成基準の国もあるんだって)。

この基準を導入しても実際には目標達成出来なかったり、結構曖昧w

 

生活環境項目は河川はBOD、湖沼と海域をCODという違う基準で汚染度合いを調べているようなのですが、この違いはそもそも河川は対策開始から数年で80%から90%越え達成率となり状況が改善されたものの、湖沼や海域にはなぜか対策が通用しないことがあり。

これはどうもリンや窒素(こちらはもとは取締りの対象外でした、肥料ですね要は)などが多く含まれているために水中で多くの微生物が発生していた、という理由によって汚染が改善されなかったようなんですがこれを盛り込んだのがCOD。正直、今言われると至極当然のことのような気がしてしまうんですが、案外この時期に判明したってことになるのかなぁ…。

でもこの物質ってあの、養分っていうか肥料に普通に使ってるよね?

正直全体的になんとも緩いわ頼りないわ、というのが否めないところはあるんですが、それでも私の子どもの頃と比べてわりと急速に環境が改善されてきているわけで、歩みは遅いけれど一旦蓄積したノウハウは広がるの早いのかなぁ、と考えておくことにしますw