「日本の私鉄5 小田急」カラーブックス・第1シリーズ、生方良雄/諸河久

基本的にわりと歴史的な意味で面白い傾向のあるカラーブックスの≪日本の私鉄≫の最初のシリーズの中の、わりと周辺の鉄道事情にも言及していることが多い小田急の本なんですが、ものすごく詰まらなかったです…なんだろう、そもそもシリーズ全体はそんなに煽るような内容じゃないんですけども、テンション上げ上げっていうか。

褒め称えてるだけでなにもかも過ぎ去っていくというか。

だいたいの私鉄が1ページ内にきちんと内容を収めていて、あまりマニアックなところまで触れてない中でやたらと「○○ページに続く」という記述があるというか。

正直、どこに焦点当てているんだかも良くわからなかった。

東武のスペーシア関連もこんなテンションだったけど、あれは他が、だからね、うん。第2シリーズはわりと事実のみって感じだったから面白くなくても良かったんですが、なにもかもこんなに素晴らしいって褒め続けてるだけの本って実に詰まんないもんなんですね…。

ロマンスカーの存在感についてはまあいいんじゃないかな、と思うんですが、それ以外でそんなに特に目立った功績ないしなぁ、ここ。平均点は高いみたいだけど。

軽い車両にすることがどんなに技術的に素晴らしいのか、という記述に文句付けたいわけじゃないんですが、レール事情が悪くて重さに耐えられないからねー、ときちんと説明してくれてた別の本のほうがよっぽどその努力を賞賛出来た気がする。

んで、歴史系の記述が「ああまあ」なのでなんにも得るところがない。

 

全体的にそんな感じでした、カラーブックス自体は薄くて軽め体裁の本だしね、このくらいで十分ちゃ十分なんだけど、いろいろ他考えるとなんか釈然としない出来でしたわ。

フラワートレインと小田急百貨店開業列車くらいかな、他で見てないの。