『環境工学’13』#6 藻場・干潟の保全と再生の技術

どちらかというと私の記憶の範囲では「干潟は一度壊れると再生が出来ない」という認識だったように思うのですが、人工干潟を実際に比べてみた結果、確かに失敗した例のほうがはるかに多いものの、皆無でもないんだね、で、そこで成功したケースを調べてみると波が入ってこない、というのが重要であるということがわかってきたよ、というのがこの回の講義の内容だったと思っているのですが。

ん? エコトーンってなにかと思ったら干潟やそれ以外も含めて水辺の環境の総称みたいなものなんですね。川は比較的再生しやすくて、海や湖沼は単純には回復しないなどとも何度か語られていたりもしたしなぁ。

 

というより、藻場があるとひょっとして波が打ち消されたりする効果なんてのもあったりするんでしょうか、科学的な裏付けがあるわけではなさそうだったものの、全体的にはそういう方向に進んでいたような気がする。

アマモなどが海草藻場、アラメ・カジメなどが海藻藻場と呼ばれているそうなのですが、トビエイなどのあまり害のある印象のない存在が食べると聞いてしまってちょっと微苦笑を、いや、十分に茂ってたらきっと食べてくれても構わないんだろうと思うんですよね、ただ、再生途上の段階だと致命的になってしまう、と、多分そういう意味じゃないかとw

環境問題を扱う時の難しさというか、たくさんのケースを扱っていたら正直、データには直せないものの経験則というものが出てくると思うのですが、それを話に織り込むと説得力が下がるというか情報の精度が下がってしまうんでしょうね。

この回を聞いていて感じたのが、波を防ぎ人工的に波の少ない水の出入りはある場所を作るとむしろ自然よりも早く藻場が出来、次の段階に進むってことだよね? すごいな。