「電力技術物語−電気事業事始め」志村嘉門

もともと『電気新聞』に掲載されていた(平成5年頃だそうですが)約1年の連載をまとめた本で、要するに「ペース配分間違えちゃったてへ☆」という意味だと思ったんですけど間違ってないよね? 電気そのものの日本の黎明期の話、国会議事堂の火事の原因とされてしまい、正直その反論が説得があるようにも見えず。
(要するに出火場所が電気が犯人だってされた理由だよね、それに対しての反論が電気では火事は起こらない、というものだったので、漏電や断線なんてのはさすがに場所柄や建築時期を考えるとなさそうですが、配線間違えとかあるよなぁと。)
ただ、少なくともガス灯に自分たちが安全だ、と反撃されたのは怒っていいと思います、お前、かつて火事が当たり前のように起こってた理由なんだと思ってるんだっていう話運びでしたよね、あれ明らかにww
とはいえ、あくまでも人間の扱い損ねが火事の理由ですし電気のほうの何件か続いた事故は人間の手ではどうにもならなさそうだったからわからないでもないんだよなぁ。
電気火災に水を掛けては駄目だとか、いやいや知らないよね、普通。


まあ、上の事故に対する対策ですとか、高圧で送電することによってロスを減らそうとしたり、交流が良いか直流が良いかという話をしていたり。50ヘルツと60ヘルツで東日本と西日本でなんで違うのかというと確たる理由はない! のはさすがにいかがなものかとか、それとかつて戦前、群雄割拠のようにぼこぼこと現れた火力水力の発電所や会社たちの話は少しだけ聞いていたんですが、こういう順序で示されるとわかりやすいよね。
戦時統制はすっ飛ばして戦後気づいたら9分割、そこからの技術は意味わかりませんで、もっと紙面使ってww あと幹線という言葉に慣れません、送電線に幹線があるのかー。