『環境工学’13』#15 問題解決型から着地点誘導型へ

この回で総決算をしていたのだと思うんですが、個人的にはアマモ(海岸再生のまず第一歩、海藻が増えないと他の生き物が戻りませんが弱い)の増減に気が取られすぎて「死ぬなアマモおおおおお!!」と叫んでいてすみませんでした、ちょっと感情移入しやすくて。

基本的に人間の手を入れずにアマモの再生を図る、という計画になっていたんですが台風で流された時点で物理的に保護したほうがいいや、と切り替えたというのがその主題ですね、これが順応的管理かな。

今まで見てきた限りでは、数が増えれば抵抗力もあるみたいだしね、妥当じゃないかな。

 

この他にも有明海八代海の再生など、漁業と海苔の養殖という二つの目標がある場合、その魚の餌となる植物プランクトンと海苔が同時に栄養塩に依存している。だが栄養塩を単純に増やすと赤潮青潮の発生が心配される、という、一つの目標のみなら達成の理論はわかるものの両立が難しい問題なんかもあるようで、つまり対策もまだ進行形なのね。

環境問題には着地点誘導型、どのように推進されるのかはともかく、どの数値まで持っていくのかということが決められている項目や。

フォアキャスト、軽減されれば良いのであって明確な目標はないなどがありまして。

地球温暖化は典型的なバックキャスト(目的設定型)なんだそうですが、まあ、地球が滅びかねないデッドラインだけは定めれてるけど各国の利害で進まないからね。

現在は持続可能な開発、ということが題目として挙げられることが多いようです。

大雑把に地球資源の有限性や世代間倫理(綺麗な地球を残そう、とかのあれ)、生物種の保護、などがまあ目に見える目標としてありますが。あくまでこれも最終目標なんだよね、途中には目標達成の数理モデルがあっての上。あんまり嫌わず環境の話聞こうね。