『先人たちの底力 知恵泉』西郷流!こじれた人間関係解消法(後編

この回は薄らぼんやりと去年の大河『八重の桜』と、のちの西南戦争に関してのことを考えながら見てたんですが(なぜかというとすごく端的に、そこでの西郷隆盛が「不満は全部持っていく」と度々口にしていたからなんですよね)(あくまでもドラマだよもちろん、でも、そこにはそのドラマを作った人間の解釈は含まれてると思うんだよね)、あー、うーん、やっぱりあれですね、なんていうか、自分や、かつての薩摩藩に対して皺寄せが行くような解決の仕方してるって気は、確かにしないでもないかなぁ、これ…。

この番組は短く30分でまとめられていて、ある程度、人生の教訓というところに行き着くようなシンプルな体裁になっているのでこの30分間だけ見るとまあ単なるいい話。

(要するに旧幕臣側であっても元の地位がなくても自分が謙っても尊重する、もとの自分の主君であっても特別扱いはしない、という対応だね、倒幕においてこれだけ重要な地位を占めてた人がその態度ならばそりゃ説得力はあっただろうと思う。)

 

んで、ある程度知られている歴史と重ね合わせて見てしまうと「いやでも、結局西郷隆盛自身は郷里に帰ってしまい、反乱軍の大将に祭り上げられてしまうんじゃないか?」ということが頭から離れないんですけどね、うーん、ただ、西南戦争って確かにもともと変っちゃ変なんだ、なぜか薩摩(倒幕側なのよ当然、そして西郷隆盛なのよ)で起こり、なぜか事実上それ以降に旧勢力が一新された、という役回りなのが不思議っちゃあ不思議なんだ。

あくまでこれは、私が勝手に大河と同じNHKの番組だから、ということで組み合わせただけではあるんですが、こと歴史番組においてはわりと大河を意識したテーマを打ち出してくることはあるので、ありえないわけではないとは思うんですけどね。

ただ、なあ、なんかやっぱり、それもそれで大概不器用だよなぁ、西郷さん。本当に。