「日本の私鉄5 阪神」カラーブックス・第2シリーズ、塩田勝三/諸河久

んーと、これが第2弾で(初期シリーズだけ図書館になくて)、もう少し古いかと思ったんですが平成元年、1989年か、とはいえよく考えたらもう四半世紀ですね、びっくり。

現在は阪急阪神HDへの所属となていますが、この頃には影も形もないですね、というか、神戸高速鉄道を介しての山陽鉄道への乗り入れって阪急も似たような感じでやってませんでしたっけ? 時期がわかるほど詳しいわけでもないんですが、その場合、一言くらい触れててもいいような気がするんですが、やっぱりその辺ライバルなのかなー。

 

基本的に鉄道以前に歴史趣味なのですが、この本の説明は素晴らしいっていうかわかりやすいですね、大阪市と神戸市を結ぶ鉄道であることと、その沿線の発展と工業地帯の衰勢と、近くの阪急ほど極端ではないにしても開業時期(明治後期)ということを考えると全体的な都市の拡張期ですし、大雑把にあまり経営に苦慮したような形跡がないよね。

てか、そもそもこの本、文章を担当してるのが現業の方のようなんですがその著者紹介のところに“阪神電鉄車両部”とあって、多分そこの代表の方なんじゃないかと思うんですが、そのわりに会社の理念みたいな語りがほとんどないんですよね。

せいぜい戦後各社が急行専用車の性能に拘っていた時に、普通車両の乗り心地を追求していたよ、なんて話くらいじゃないんでしょうか、それもちょっと偉いよね、てくらいだし。

個人的にちょっと気になったのはニューフェイスである8011形への愛があまりにも強すぎて背景変えて延々とカラー写真が続いたことくらいでしょうか、私には背景の環境がだいぶ違うってことくらいしかわからない、さすが車両部ww

あと、甲子園を有し、プロ野球の観戦客も毎年のことだから非常に手馴れていて素晴らしい、ちょっとやそっとじゃ真似できないって珍しく熱が入ってて、自慢そこですかw