「鉄道車両のパーツ製造現場をたずねる」石本祐吉

偶然だったのですがちょうとこの前に同じ著者さんのRMライブラリーの京成の本を読んでまして、そっちでも技術をメインに、その技術がどのように見える範囲に関わってくるのか、ということを根気良く教えてくれていた印象だったんですが。たまにマニア言動も入るんですが、まず安全、効率、でもちょっと惜しいよね、という順番だとむしろ拘りも含めて気分いいな(マニア心を満たすのが一番重要って態度だとなに言われても萎える)。

えーと、まず車両同士の連結器、各種幌、車輪とその軸、窓と窓枠、ドア手摺に網棚、つり革、車内放送装置、通信機能。で前照灯や尾灯などなど。

それぞれを作っている工場に行って、いくつかの例を出して、という感じで構成されていたんですが、確かこの後じゃなかったかな? 「マニアがいない分野であるが」って断られてたの、上に挙げたの全部マニアいるんかいホント幅広いな鉄道マニアww

盗難話とか時々聞くんで嘆かわしいっていう意味のことも多いんですが、それが好きなのか、という点ももうちょっとクローズアップしてあげてもいいと思う。そういや解体ショーで座席買ってる人もいたよねww

結構会社数が少ないというか、ほぼ専売の工場も少なくない上、複数の機器を扱ってはいるが、時期によってしか作ってないよ、などという説明もあり、意外とマーケット小さいんだなぁと。海外への輸出まで含めて1社なんて例も結構あるのね。

 

本の終わり辺りのブレーキと主制御器に関しては余所でも話を聞くことがよくあるんですが、正直この本の説明だとちょっとわかりにくかったかなー。やっぱり技術畑の人ですしね、ISO取得に関して新京成が出てきたのはびっくりしましたが、面白い話でした、これは確かにちょっとしたことだww