「JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳2 上越・長野新幹線」今尾恵介
JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳2上越・長野新幹線編 (Gakken Mook)
- 作者: 今尾恵介
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: ムック
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上越新幹線はざっくり新潟まで(北陸新幹線が全通したら東京駅から追い出されるみたいなこと聞いてるんですけどどうなるんだ真面目に)、長野新幹線は別にいつか北陸新幹線になるよ、というわけではなくて、今の時点でもその名称らしいんですが、ごく自然に愛称として呼ばれているのが長野新幹線。
あとよく、上越新幹線は田中角栄が作った新幹線でー、みたいなこと言われてるんですが、政治新幹線じゃないよ、というフォローよりも、どっちかというと「政治新幹線上等! 東京の意思だけが全てじゃねぇぞ」「雪に閉ざされるしかなかった土地に天候に負けない交通機関が出来たことの意義は大きい」って言い分のほうが好きだなぁ。
そしてもう一つ、北陸3県っていわゆる“幸福度”が高い県なんですよね。
このシリーズそのものは勾配を輪切りにして横から見た図と、全ての経路での地図を中心にしているような作りになっているんですが、全通前の北陸新幹線に関しても“架空乗車”として載っていて、上越新幹線なんかは在来の線と十字の形で交わっているんですよね、なんだろう、あくまでも一つの路線として位置づけられてるみたいなんだよね。
北陸新幹線はあれです、東海道新幹線なとと似ていて、土地の路線と平行して走る、高い規格で超越した路線として存在するのだろうなぁ、という雰囲気。
いつも鉄道関係の本を読んでいると地図はそこまで重要でもなくて、車両がどうの、スピードがどうの、乗車率が、という形で話を聞くことが多いんですが、上越新幹線に関してもトンネルが多くてほとんど地下鉄のようだ、ということは聞いていたんですがこの本で始めて実感したかな、やっぱり別の切り口で見ると新しい発見ってあるもんだなぁ。
政治路線であっても、こうやって土地の意向を反映したそれはいいんじゃないのかなぁ。