「日本海軍がよくわかる事典-その組織、機能から兵器、生活まで」太平洋戦争研究会

日本海軍がよくわかる事典―その組織、機能から兵器、生活まで (PHP文庫)

日本海軍がよくわかる事典―その組織、機能から兵器、生活まで (PHP文庫)

 

 

んーと、陸軍から、と言ったら正確じゃないんだよね、海軍省陸軍省がそれぞれ独立をしたのが明治5年(1872年)のことで、どっちかというと母体は陸軍でいいんだよねこれ、んで、最近たまに見るようになったんですが、陸軍が長州、海軍が薩摩という傾向があったようなんですが。
まあ、陸軍もそうでしたが、結構早い段階で戦争に放り込まれての人員増加が行われているのでそもそもの精神くらいは残っているのだとしても、そこまで決定的な要因でもないかな? どっちかというとその意味では海軍のほうが専門知識を必要とし、兵士よりも軍艦を総合兵力として考える傾向があったため、そこまで変化しなかったかもね。
各種卒業生や艦隊の結成解散、予備兵の同行などが細かい数値で示されていたんですが、正直、太平洋戦争の末期頃に向けて急激な増加があるくらいで、そこまで全体的にブレていたわけでもないようです、結構細かい調整みたいなものはあったんだけどね。
少なくとも陸軍みたいに徴兵令によっての大変革や教育制度を急ごしらえしたり、軍縮によって上へ下への大騒ぎって感じではないよね。

 

替わりにいつの頃からか米国艦隊(ロシアに勝って以降、米国以外には負けないという自負というか)に勝つには米国の7割の艦を持たなくてはならない、という試算が現れてきまして、実際の軍縮によって実質6割の比率を飲まされて、やっぱり上へ下への大騒ぎ…。
そもそもこのアメリカと敵対したらという認識は、どちらかというと非常に関係の良い時期にされたわりと非現実的なもので、本の中でも言われてましたがだったら揉めないようにしなくては、とはならないんですよね、むしろ敵対意識を募らせたっていう、うーん?
あと、ちょーっと体罰行き過ぎてたよね…、陸軍もだけど悪循環してるよなぁ。