「よくわかる日本建築の見方」楽学ブックス 建築1、中川武・監修

よくわかる日本建築の見方 (楽学ブックス)

よくわかる日本建築の見方 (楽学ブックス)

 

 

建築1、とあったんで続刊を期待したんですが、まだ2までしかないのかなぁ、というか、この巻が濃すぎて次に続けられなかったんじゃないのか、というのが正直なところなんですが、これあれですよね、注釈一つで1ページでも良いくらいの密度だと思います、寺院で1冊神社で1冊、民家&数奇屋で1冊、で城で2冊でいいよもう!!
あと写真以外でも図案でもいいですよ、角度違いとか内部の写真とか、いくらあってもいいですよむしろこんだけにまとめるの勿体無いよ。

 

まず寺院から始まったんですが、とにかく単語が独特でわからない、基本的に木を組んで作ってあるのですが部品それぞれに名前がきちんとあって、しかもそれぞれに役目がきちんとある、と繊細さに感心していたら中国渡来の部品の細かさにびっくり、しかもそっちのほうが一気に作れるってどういうこと?! ともうさっぱり話がわからないw
日本では作るだけの技術がなかったのでは、とも言われているので、それぞれの部品を作る時点での苦労があって、組み立てる時点では一気に出来上がるのかな、と推測はしてみるのですが、全くの闇の中ですね、もう少し詳しく聞きたかったなぁ。
神社建築のほうに進みますとたまにですが寺院建築からの流用があるんですね、そもそも明治期に神社と寺院を別けるまで明確には区分がなかったところもあるようなので、建築様式以外でも混入があるのではないかな、と思うのですがこれも当てずっぽう。
御殿茶室、民家、城に関しては類例が少なくてちょっと頭の中でまとまらない始末(超有名ってレベルですよね、ここに出てたの)、それでも一応の流れくらいはわかったような、わからないような。個人的には作った人命じた人、その後の歴史、材質の変化、地域性など、いくらでも切り口はありそうなのでこの密度このテイストに期待したいよなぁ。