『恐竜復元の舞台裏』

そういえば私も「恐竜の色は永遠にわからない」という言葉は聞いた覚えがありますし(多分これは今もその認識の人が多いんじゃないかと思います、化石から遺伝子が読み取れないってのは事実ではあるしね)、ティラノサウルス・レックスが尻尾を垂らしてのしのし歩いているのも見てますし、T-LEXがものすごく足が速いってのも聞いてます、というかそういう話を聞いたのが最新って気もするなぁ…。
ただそれ、1900年以降に加速度的に新種の発見が続いていて、色を形成する物質が化石の中から見つかり、恐竜の羽毛から色が測定出来て、という状況化だとむしろ専門のところでもない限りスピードが早すぎてちょっと素人向けの説明が作りにくいってことですかもね。
恐竜の筋肉を鳥(ダチョウが使われてましたが、その目的用に飼ってるんだな)を観察することで推測し、3DCGのプログラムで動きを再現し。
そっからが芸術家の出番なんですよね、スケッチでさらさらっと描き上げてくれますし、そこまでの検証作業が全てデータと科学技術ありきなんですが、博物館に飾るために最後は人間が出てきて調整するってのがちょっと面白かったかもなぁ。
彼は彼で、想像だけで映画作ってるんじゃなくて学者の裏付けがありますからね、許可出ないことはやらないですよ、と語っておられるんですけどね。
そもそも化石も全身のものが出土することはないので足りない骨は作るんですよね。

 

もちろんもっと昔、近代から現代への技術や研究の進展ってのはあるんですけど、最近の学術研究との一番の違いは「今はまだわからない」だからそれが判明するまで待とう、みたいな視点なんじゃないかなぁ。それがあるいは、複数の科学技術やそれこそ芸術家の参加もしやすくしてるって考えるとちょっと人類の進歩って感じで楽しいなぁ。