「3軸貨車の誕生と終焉 戦後編」RM LIBRARY-9、吉岡心平

国鉄コンテナのすべて〈下〉 (RM LIBRARY 122)

国鉄コンテナのすべて〈下〉 (RM LIBRARY 122)

 

 

戦前編で読んでいた「ヨンサントウ」の意味が結局わからないままになってしまったんですが、タンク車を検索してみると今では前後2軸ずつの4軸になっているので、これがスピードアップのために施された改造ってことなのかなあ。
ところどころで2軸から3軸へ改造したよ、ということが触れられていたんですが(タンク車じゃなくて無蓋ですけどね、普通の屋根のない貨物車ですよ)、正直その改造ならともかく、3軸から4軸なら作り直しちゃったほうが楽そうではありますよね。
(まあ昭和初期から使ってるからさすがに大概ってのも十分ありえそうですが。)
この巻では希硫酸、リン酸、濃硫酸アンモニア水など、まあ絶対に他のものを運ばないとは言わないんですがどちらかというと専用車にしたほうが無難そうなものがわらわら。今の青梅線(当時は青梅鉄道)の2軸無蓋の改造3軸など、ちょっと変り種のようなものが多かった気がします。
いやさすがに、軍事輸送用の3軸車が大量にあぶれ、戦後にアメリカ軍の自動車運搬用に改造されたなんてのは純粋に特殊事例だと思うんですけどね。

 

青梅鉄道で無蓋だとなにを運んでいたのかなぁ? 石灰石の産地なのでその辺でしょうか、国家買収の時点で私鉄にも払い下げされたものの、大型だったので使いにくかったみたいなこと言われてますよね、砂利運搬だと(コンクリート用ですね)私鉄でも結構あったからそんなに持て余すこともなさそうだしなあ。
この辺はちょっと写真も説明もなかったので不明です、青梅鉄道自体を知ってる人なんかだと見当付きそうですけどねー。まあ車両側から追う本なので仕方ないですよね。
樺太などにあったものは除籍された、とだけあったんですがその後使われたのかしら。