「写真で綴る昭和の鉄道施設 東日本編」宮下 洋一

写真で綴る昭和の鉄道施設 東日本編 (NEKO MOOK)

写真で綴る昭和の鉄道施設 東日本編 (NEKO MOOK)

 

 

東日本編なので北海道から中部辺り、というか東海の手前まで、という認識でいいかな? 地域の区分と鉄道の区分って若干なんですけどズレてるように思うんですが、まあだいたいその辺りまで。で、北海道の駅舎はトタンが多いんだよね、とか、トイレは別建てだったことが多いとか、片引き戸になってるんだけど事務所でも脇にあって撤去されたかなぁ、とかわりと不思議な視点での語りが続くんですが、わりと初っ端から断ってくれているように模型作りのための資料を残す、という観点で作られたみたいです、あ、なるほど。
なので網羅的かと言われたらそれは望みにくいんですが、どういう地域の駅でどのような作りになってることが多いね、気候や土地の広さ、路線の性質や時期によるんだよ、という説明は案外模型にも鉄道にもそんなに興味がなくても読みやすいんじゃないかなぁ。
貨物路線にあったという倉庫や、信号所の写真は正直ちゃんと正面からの写真は始めて見たんですが、何個か同じものを見せて貰える方がわかりやすくていいかも。

 

正直路線名などは漠然とどの地域にあるかな、というのがわかる程度の知識なんですが、地域によって気候に対する備えが違ったり、大きな駅は建て直されてしまったんだけれど小さな駅はむしろ古いままで残っていたり、というか屋根瓦の駅舎って案外最近まで残ってたんだなぁ(1980年くらいから2000年ちょっと入ったくらいまでが多いかな)、どのくらい最近までかってのはやっぱり差異があるんですが、東武鉄道の支線の駅なんかは多分一部でも残ってるよねこれ、いいなぁw
小湊、秩父、銚子なんかはまあ地味に名前知られてていかにも古いもの残ってる感じですね、規模が小さくて多分老朽化遅れてるんだろうな(台所事情もあるでしょうが)。江ノ電、上信上毛、ひたちなか鉄道に、国鉄路線も元私鉄とかいろいろあるのね、へえー。