『週刊 東洋経済』2014年1月18日号「うつの正体」

 

そもそも「うつ」ってのは脳の中の伝達物質に関する異常であって、薬が効くと劇的な改善が見られる、というのもそのためというところまでは比較的理解しやすいんじゃないかなと思うんですが、要するにものすごく大雑把その伝達物質による異常が起こってるということを科学的に、誰が見てもわかる形で診断する方法ってまだないんですよね、問診などによって外部から察するみたいな形になっている。
なのでまあ自然治癒するというのも完全な勘違いだし、うつではない人がうつだと診断されてしまうなんてこともいろんな方向から起こりかねないって話らしいんだよね。
ただ逆にうつになりやすい環境ってのははっきりしていて、下手すると「まずうつにして訴訟能力を奪ってから辞職に追い込もう」(そうしないと会社にダメージがあるから)という指導がすでに存在していると言われると…まあ、なんだ、日本人とか他アジア系以外にはただの妄想に聞こえると思うんですが、十分ありうるかなとも思います。
突き詰めればそんなことせずにきちんと必要な人材を適正な数取ればいい、という結論になるのもなんだかものすごく無残な話ですね。要するに最初が単に経費削減から始まって、最終的に他人を廃人にするって発想になるって順番に並べると…もはや意味がわからない。
(特集じゃないんですが、100年企業は問題はだらだら先延ばししないで短期間で片付けてるわ、という方のインタビューがあったんですが、結局そういう話だよなぁ。)

そしてうつってのは要するに有能な会社人、どちらかというと盲目的で根を詰めてしまう人に多いんだよね、と言われていると、どちらかというと今の会社は「有能な人材」こそを特に必要としていないのかなぁ、とほんのりと。
真面目なのはいいけど、もうちょっと融通利かせられないのかしら。