『週刊 東洋経済』2014年2月8日号「強い農業」

週刊東洋経済 2014年2/8号 [雑誌]
 

 

表紙に“世界で勝つためのヒント”とあるのですが、正直なところ確かに世界的に戦えるだけの力を持った個人農家や少しずつ増えて来た企業農業はあるだろうものの、それ自体が日本農業の強さを示すかというと、ある程度の日本プレミアムはあるものの輸送費などで儲けが出るわけでもないよね、という分析がやっぱり正しいと思うなぁ。
そしてどちらかというと同じ面積によるコスト削減、時間の掛かる栗などの果実に関しては居抜きとしての耕作放棄地の救済を考え、100の品質のブランド品のみに拘るのではなく、少し高い品質のものをコンスタントに送り出し続ける、などの個人農家の試みや。
企業が契約農家と展開することによるメリットの話など、どちらかというと足元を固めようよ、という方向性だったような気もするなぁ。
前に経済番組(テレビ東京のニュース内の特集)でも少し見たことがある「サカタのタネ」が出てきていたんですが、遺伝子組み換え作物ではない、非常に特異な環境でも生き残ることが出来るニッチな種なんて欧米は興味を示さないだろう、というのに納得。
その時に見た番組では、中国もそこまで得意分野でもないから日本に任せると思うよー、という論調だったんですが個人的に賛成。日本ってやっぱり改良強いし技術力高いし。
なんか全体的にだろうだろう、という口調になっているんですが、農業の核心部分や細かい技術を語っていたわけではないので、展望と現在の体制とその問題点、という以外にはないんですよね、減反政策も特に停止されたわけでもなさそうだね、確かに。
TPPはどうなるのか、農家擁護に動くとは言われてますが、それが正しいのかも微妙。

特集外だとデジカメが面白かったんですが、面白かったというか、スマホやパソコン用のカメラより性能が高い、というのが事実でも、それが求められてなきゃしゃあないよな。