「私鉄史探訪60年」マイロネBOOKS、和久田康雄

私鉄史探訪60年 (マイロネBOOKS)

私鉄史探訪60年 (マイロネBOOKS)

 

 

2002年の刊行なんで、えーと、60年引くと1942年で昭和17年? なんの年だろこれ。比較的個人的な感慨が述べられている節はあったので、著者さん絡みかな、と思ったんですが著者さんが1934年生まれだから8歳www それは早いなー!
確か昭和10年くらいからいわゆる鉄道趣味の方たちが出てきたと言われているんで、このくらいの時期なら少年もいたのかもしれないんですが、筋金入りだなぁ。
正直、それならそれでご当人の昔の記憶で語って下さるとちょっと嬉しかったんですが、戦中戦後すぐなんて個人の体験でも結構貴重だよねぇ。
まあ正直なところ前にこの方の『日本の私鉄』(岩波文庫)を読んでいたのでちょっと期待してたんですが、さすがに大手私鉄は読んできてるということもあるし、車両単位の話でそこまで面白いってこともなかったかなぁ、というのが正直なところです。
東西比較のように共通点のある私鉄が2社なり3社なりと挙げられて開業などの歴史が軽く語られて駅の話などにも触れてるんですが、実際の駅をご存知、というよりきちんと知ってるところが限られてるみたいで単純にデータだけで終わってるところもあって残念。
多分、全体論として語ってしまったほうがいいんじゃなかったのかなぁと。
ところでこの時代の方の帝都電鉄(今の京王・井の頭線)贔屓ってなんだろ本当w
(今は本線の京王電鉄よりもよっぽど詳しかったです、てか戦前の鉄道趣味の人って帝都電鉄好きな方ってかなり多いよなぁ。)

昔から鉄道少年に人気があるのは、小田急と阪急かな、というところでちょっと期待したんですが、SE車か、それ戦後だよなぁ。戦前の話が聞けるかと思ったんですが、ていうか帝都電鉄好きな人がもう少し小田急にも触れてくれるといいんですがw