「有蓋ホッパ車のすべて(上」RM LIBRARY-140、吉岡心平

有蓋ホッパ車のすべて〈上〉 (RM LIBRARY 140)

有蓋ホッパ車のすべて〈上〉 (RM LIBRARY 140)

 

 

さすがに「有蓋」はわかるものの(蓋付きってことだよね)、ホッパとはなんぞや? というレベルで読み始めたものの、あちゃー、上巻読み終わるまで特に言及なかったですね、さすがにそこが前提で書かれてたってことだろうなぁ。
大雑把に漏斗状の貨物を落とす(下ろす?)部品のことみたいですね。
中にはホッパがない箱型ホッパ車が存在した、と言われてたんですが、意味がわかると本当になにがどうしてそうなったの、としか言い様がないねw 要するにコンテナみたいに複数に詰んで使ってたってことだと思うんですが、元がホッパ車からの流用ってことかな。

で、そもそも私は戦前の砂利輸送に関して読めないかなー、という動機で読み始めたつもりだったんですが、このホッパ車の登場がそもそも昭和28年、ボキー石炭車からの発展形、と書かれているのであちゃあ、だいぶ大幅に外したなぁ。
まあさすがに無蓋ホッパで砂利輸送してると思うんだけどね(同じレーベルの同著者さんの本)。このホッパ車は私有と国鉄所有がだいたい半々だったかな?
主に運んでいたのは生石灰、水に濡れると駄目なんだよな、確か。セメントクリンカ、というセメントの一段階でこれは固形状みたいですね、後に液体状になってタンクで運ぶことなるのかな? あら、セメント専用ってのもあるわ。バラ積ってなんだろ、粉状っぽい。ドロマイドってのもセメント関係っぽいな、この辺は企業所有だろうなぁやっぱり。
ガラスの材料になる珪砂、カーボンブラックはインクなんかの材料で、あとはカーバイト、はこれは塩化ビニルなんかの工場に運ばれてたようですが(アセトン抽出? ややこし)、でビールの原料麦芽。食糧はあんまりないようなんですがこの辺は船舶のほうと棲み分けっぽいな、基本的に専用車なだけでなく運ぶもので形式から違うようです。