『週刊 東洋経済』2014年6月7日号「あぶない企業買収」

週刊 東洋経済 2014年 6/7号

週刊 東洋経済 2014年 6/7号

 

 

日本企業による海外企業のM&Aはどちらかというとバブルの頃の印象が強いものの(三菱地所ロックフェラー・センターの買収とか本気で懐かしいw)、その後も連綿と続いていて、現在成功と呼んでいいのが全部で6例って、なんだそりゃ…。
で、さらに大型の成功例と言っていいブリジストンの米ファイアストンの買収は、ブリジストンほどの企業だったから成果が出るところまで耐えられたのであって、他の企業には無理、と言われてしまうと、ううん。なんというかまあ。
逆に第一三共の印ランバクシーの買収は、確かに大変な費用と信用問題、保障関係の契約不備まで存在していたものの、もともとが名門なだけあって、耐え切ってしまえばブリジストンに続くことは不可能ではなかったのか、まあ、体力がなければ仕方ないものの、手放したことで完全な間違いだったとしか言い様がない結果になったようです。
そして成功例に挙げられているソフトバンクの場合は、日本的M&Aではないので参考にするのはちょっと難しいという気も(それこそ欧米型の敵対買収だよね)。
国内のM&Aはどちらかというと非常時の出来事というか、同業者や系列企業、関連企業なので特に今更問題にもならないんでしょうね。ソニーのは子会社吸収は話が違うしw

特集外だと連載の「社長の器」、サンリオがごたごたしてたのはなんとなく聞いてましたが結構危ない状況にあったんだなぁ、今どうなってるんだろう。キティのデザイナーの人の社長就任説なんてのもあるのか…それはある意味すごいね? トミカはオランダから来た日本の心を持った社長さんが、という話になってましたがこれは成功例っぽいね。
経団連自民党の関係変化に関しても面白い記事だったんですが、安部政権が70年代80年代の日本に相応しい政策、という表現が刺さりました、そうね、そうだな…。