『週刊 東洋経済』2014年3月15日号「工場異変 どうした日本の製造業」

週刊 東洋経済 2014年 3/15号 [雑誌]

週刊 東洋経済 2014年 3/15号 [雑誌]

 

 

なぜ日本の生産工場が駄目になりつつあるのか、というと、いろんな面で採算性が悪く、国外展開して現地との軋轢があってなお、それで十分ペイ出来るから、という以上の問題がないような気もするのですが、で、どんどん新技術が出てくるのならば採算が悪い土地でも高額商品としての展開があったでしょうが、台湾絡みの話でも出てきてましたが日本以外での生産は無理(実際に東アジアに技術を取られるまではそうだったようです)、と豪語していた高機能製品が次々と競合工場が作られてしまい。
さらにその東アジアから他の地域にまで技術流出が起こりつつあると、日本の商品のほうが性能が繊細であるのだとしても、それがどの程度商品価値に反映するかって話だよな…。
それでも生き残る「匠の技」というのもまあ、純粋に事実なんでしょうが、今いる方たちが引退されたあとに教育という形で伝承していけるのかなあ、というのも疑問。
日本の生産工場を日本の若者が忌避する、というのも当然の話で、異物混入事件にしても起こるべくして起こった、としか言い様がないみたいだしね。工場内で合理化を行い複数製品少量生産を行い、少人数体制のために熟練工として育て、その労働環境に対しての保障をきちんとした工場なら生き残れるってのも、ある意味で当然の話だよねw
国内需要が減ったと言ったって、そこまで急激に人口減少してるわけでもない。)
重工業の爆発なんてのは経年劣化とやっぱり一般技術者の危機管理意識の低下で、まあ、全体的に起こるべくして起こったとしか言い様がないな。逆にある程度工場が減少したら全体合理化も起こるんでしょうが、その時の地方経済の状況も…怖いな。

同じ特集なんでしょうが「下請債権保全支援事業」という下請け企業に大企業との縦の強いつながり以外の保障をする制度や、農家の衰退なども含めて、まあ、大変だいろいろ。