「図解 日本の刀剣」てのひら手帖、久保恭子・監修

同ジャンルで4冊め、ええと、鑑賞寄りだから美術品扱いですかね、今までの本になかったのが日本刀の作り方とかお手入れの仕方辺りでしょうか(玉鋼と呼ばれてる材料で作った「日本刀」のみ登録制による所持が認められてるらしいからそれでかな)。
あと博物館や美術館などのこの分野をフォローしている施設もぽちぽちと。
関東という単位でそれほど少ないとも思っていなかったんですが、全国規模だとちょっと少ない気もしないでもなかったんですが、これはやっぱり前の戦争を経たせいか…。

ところで少し前から気になってるんですが「新刀」と「新々刀」の区分が本によって違ってるような、気がしてならないんだけど気のせいか。具体的に言うと江戸時代の初期が新刀派って呼ばれてることと新々刀派って呼ばれてるような、ううん、気のせいかなぁ。
が、その認識すら曖昧です、古備前派とかはわかりやすいんだけども。
一つ前の『日本刀ハンドブック』よりも波紋などに関しての分類は少なかったんですがこっちのほうが意義みたいなものはわかりやすかったかな、やっぱり土地や街道沿いで伝播してったって認識していいんですね。あと切っ先に関しては正直作ってる段階を見たほうが意味がわかりますね、確かにこれがないと刺さらない気はするかも。
(でもそれも単に、2度読んだからやっと意味がわかったってだけの可能性もある。)
鉄、鋼、銑(ずく)というのが炭素の分量によって分類されている、というのはまあ鉄鉱関係の企業の本を読んだこともあってわかりやすかったもののこれって製鉄すれば品質が上がるものなのかなぁ、それともある程度までしか精度上がらないものなのか。
微妙に刀匠が材料を選ぶことがあったのかなかったのかが気になってるんだけどね。
その辺が気になるのは多分製造業関係読んでたせいだな、別の本に期待しましょうかw