「日本刀名工伝」福永酔剣

同ジャンルの日本刀の本で5冊目、明らかに順番を間違えた気がします辛かった、あれです、正宗に銘がないってのは最近ぽちぽち聞いてたんだけど(さすがにあれは有名だし)、そもそも正宗って誰よ、とりあえず3人はいるんだけどもあとが不明とか、そもそも刀鍛冶そのものが工房なのである程度の幅はあるものらしいんですが、その上で無銘、そもそも織田信長の頃まではほとんど評価がなかったってのもちょっと前に読んだ本と違うかも。
あ、いや、はっきりとした評価が出る前から人気はあったのかなぁ?
そもそも正宗という人物がでっち上げられた説などもあるようで、最初に言い出した人の意図は違ったのに「実在していないとはなにごとか」と反論され(鑑定に関しての真偽に関しての話で誤解されたっぽい)、さらにそのあとに正宗不在説が本当に出るわ。
そもそも申し訳ないけど田沼時代の本阿弥家に限らず本阿弥家信用出来なくない?!
歴史疎いからなー本阿弥家、ってさらっと言わないで下さいよ著者さん…。
あと、なんとなく正宗と「徳川家が嫌った」という村正の印象が被っていたんですが、本当に系譜でくっ付けてる人とかがいるらしいですが、系譜作る専門家にちゃんと頼まないと駄目じゃん、こりゃ酷い、とかってどういうことだよ信用ってなんだよ。とか。
清和源氏の銘が入ってるけど彼が悪いわけではなくて系譜図が悪いんだよ、など。

本が悪いわけでも著者さんが悪いわけでもないんですが辛かった、てか酷い。
同じ人が『日本刀物語』という本や辞典なども出しているようなのでどうもそっから毀れたんじゃかなって感じだったなぁ。長曽根虎徹の話は良かったですが(さすがに江戸の頃の新刀の人なので多少なりと内容まとまってて混乱はあくまで死後)、新撰組隊長の「偽の虎徹」が手紙に書かれてるのにどこにもないってなんだよそれ、なんで消えたのwww