「名刀伝説」Truth In Fantasy66、牧秀彦

名刀伝説 (Truth In Fantasy)

名刀伝説 (Truth In Fantasy)

 

 

えーと、日本刀関係で7冊めかな、正直なところだいぶ読みにくい内容だったんですが(そんなに興味がない歌舞伎に登場する刀の話がマシだったかなぁ、みたいな印象)、まあ、人物と刀のランクと時代とを数ページにまとめる関係上、誰が悪いとも言い切れない。
個人的には3倍くらいずつ欲しかったなあ、しかも刀には他にも来歴があるという。
少しだけ載ってたけどねー、まあ取り扱いパンクするわな仕方ない…。
まあとあるゲーム関係で読んでるんですが、時々「小烏丸」を引き合いに出す人がいる理由がやっとわかったよ、この辺が出所だったんだな。というかこれ、そもそも伝説の刀寄りの本か! どうりで伝承の剣とか歌舞伎が多かったわけだな。
個人的には鎌倉辺りから戦国武将系の刀が一番知りたいんですが別の本っぽいなぁ。
時代に関しては若干取り扱われているんだけども、それも伝説絡みの刀みたいな感じ。
新撰組だけなんで紛れ込んでたんだろう(そしてなんで贋作かもしれないとかそういう言及が全然なかったんだよ、というか新撰組関係の人たちが刀にまつわる話にやたらと詳しいのはどこが源泉なんだ一体)、まあどっちにも分類されそうな刀ってのもちまちまとあったんですけどね、小狐丸は正直どこにでも出てくるんだけど、なんだろうねこの刀?
(三条派の小鍛冶宗近さんが狐と作ったって伝説の刀、刀工も特別らしい。)
なんか象徴的な意味があるような気もするんだけど、その機微がわからない。
どうせならその辺のことも読みたかったなぁ、たまにそこらに触れてる人もいるけど。

まああれ、最初の1冊にするにはお勧めしないです、もうちょっと範囲限られる本を読んで慣れてから全体をざざーっと扱ったみたいなこの本、で足りないところがいいと思う。
あと『名刀伝』てのがあるんだな、多分こっちのが好みには近いかな。