「小田急電車回顧 第1巻」深谷則雄・編

大雑把に小田急の戦前の車両「HB車」と呼ばれる分類と、戦後すぐの国鉄払い下げ(&国鉄用車両が国鉄籍を経ずに直接新車として入ってきた、名鉄から来た分なども含めて)の1800系とが扱われていたんですが、1000番台ってこれ大東急時代の車番編成で小田急に割り当てられた番号だと思うんですが、戦前から同じ車番だったのかしら?
この本は戦後昭和20年代(いわゆる段階の世代と呼ばれる戦後ベビーブーム時代の人たちだよね、私の両親もここ)と昭和7年と8年に生まれた人たちとで構成されてまして、進駐軍の中にも日本の鉄道撮ってる人いたんだね、というのがちょっと驚きポイント。
そういや、進駐軍用の白帯車も若干あったみたいなんですが、なにに使われてたのかなー、と考えるとあれか、小田急沿線に個人用住宅で接収された地域あったわ。あんまり車両数が多くもなさそうなんでしたし、多分それ関係でしょうね、さすがに住居関係だとそこまで揉め事にもなっていないだろうし、踏切にあった注意の英文も多分それでかもなぁ。

ここのHB車というのは制御の方法のことを指すようなんですが、バッテリーから制御用の電気を取る、という説明をされているものの、ライン(電線だね)から取ってた時期も同じくHB車に括られてしまうようなのでちょっとあとの時代の表現なのかもね、Hってのはハンドで手動で行うって意味らしいです。
制御用だと非常時には電線からじゃなくてバッテリーからのほうが好ましいし、手動から自動に切り替わるとそれ以前のは旧型車で括られるでしょうから、それこそ1800系が出てきた辺りの呼称ってのが妥当なところかもねー。
(というかHL車も1600系を除き全てHB車へと改造されてるみたいです。)
正直、イメージよりだいぶ物持ちいいんだよね小田急w 綺麗に使ってるとは思うけど。