「図説 源義経-その生涯と伝説」河出書房新社編集部・編

えーと、さすがに鎌倉幕府は覚えてるんだけども、このあとが室町時代ですよね、で、戦国、で、この源頼朝の前が平氏の支配でその前の時代の呼称が平安時代、もともとその平安の貴族社会の守りとして使われたのが平氏と源氏で、この姓ってのはそもそも天皇の子が還俗する時によく使われたって言われてますよね、まあこの源平以外にもいるんだけども、この二つの血統そのものがこのあとの江戸時代くらいまで重視されたっていう。
日本人の一般的な認識としたら上辺りが定番なんじゃないかと思うんですが。
そのくらいの知識があったら読めるんじゃないかな、この源義経は戦の天才かいやそうではない、とかいろいろ言われていることはありますが身体が異様なまでに軽く、全軍に対して機動力を生かした運用を行い、あまり既存のタブーを気にしなかった、というのはいいとか悪いとかじゃなくて妥当な評価みたいですね。
美形だったかそうでないかはまあ個人的には瑣末だと思うけど、女には可愛いと思われる気質だったんじゃないのかなぁ、正直静御前の話っていささか出来すぎな気がしてついフィクションみたいに受け止めてしまうんですが、ほぼ史実っぽいんだよなぁ。
(権力者である源頼朝の前でその逆臣への愛を舞って見せたっていうあれ。)

この弟が平氏をほぼ平らげ、その後兄とのいさかいによって東へ東へと逃げたことで源頼朝の支配体制がごく自然に完成してるんだよなぁ、というのは、確かに傍目に見て事実で、つい指摘したくなる気持ちはわかるね、本当だw
政治力があったとか否かとか、兄の気持ちが読めなかったとかどうとか、付き従う兵があまりに少なかったとか、人気は後世のものではなく当時からのものだったとか。1冊読むんならこれでいいんじゃないでしょうか、ちょっと冒頭気負っててびっくりしたけどw