「日本刀の本」別冊宝島2120

日本刀の本 (別冊宝島 2120)

日本刀の本 (別冊宝島 2120)

 

 

正直だいぶ薄く、少し前に読んでいた『図説・日本刀大全』歴史群像シリーズのほうが写真の出来という意味ではだいぶ上だったんですが、有名どころをぽんぽんと押さえていくところは初心者にはいいんじゃないのかなぁ、刀単体だけじゃなくて派に関しても触れてるし、個人的に嬉しかったのが秀吉の刀である一期一振ですね、これ武将関係のところだとかなり登場頻度高いんだけど写真あんまりいいの見れなかったからな。
銘の部分が磨り上げられているそうなんですが、そこが埋め込まれてるってのが目で確認出来るようになっていてちょっと感激、確かにちょっと短いのかな。
あと個人的にすごく興味深かったのが東北の刀鍛冶集団ですね、平泉の滅亡とともに衰退し、それと引き換えのように備前長船が繁栄、という辺りでちょっとぞくっと。
今の時点でちょっと下心がある感じで読んでるんですが、やっぱり本場だという備前を中心に据えたみたいな本もそろそろ読んでみたいなぁ、タイトルわからんけど。やっぱりあれですね、日本刀の本って表記ブレがあってどれがどういうタイトルかわかんないよね!

どっちかというと美術品系統の本かな、ただ人物との絡みなんかもぽちぽち載っている感じ、にっかり青江ってなんか変な経歴で(実は何本かそれらしい刀があるらしいけど)、逸話系とも付かないんだけどある意味でどこの本でも載ってる感じだよなぁ。
新撰組の刀に関してはもうなんでこんなに皆が拘るのかわからないし、見るたびにちょっとずつ記述が違うのであんまり気にしないことにします、別にいいよなww
逸話系があんまり、と思ったけど、よく考えたら天下五剣とかあの辺り以外はむしろ現存してるほうが珍しいんだっけか。記述が短くて写真メインなのでまあ異説が切り捨てられてる側面はあるけど、初心者にはそのほうが無難かも、混乱するよなぁあれ。