「稲荷大神-お稲荷さんの起源と信仰のすべて」イチから知りたい日本の神さま2、中村陽・監修

とりあえず稲荷がもともと「伊奈利」と書かれていたというところまではわかったもののそれが本当は「うなる」であって、つまり白鳥信仰のことなんだよ! と言われた部分に関してはわかりませんでした、イとウの音が交代しやすいのだとしてもわからない。
ただ、白鳥信仰と言われると秦氏が行っていたという餅を射るとその餅が白い鳥になって飛んでいく、という行事とは一応辻褄合ってるの、かなぁ? とりあえず私の頭の中ではお餅に羽が生えてそのまま飛んでいくのでわりと可愛いですどうでもいい。
そもそも稲荷信仰って、どうも食べ物との関係はあるらしい、神が習合されたものであっても少なくとも同じ性質の神同士が合わさっているはずだ、稲荷信仰は世俗信仰として他の神社などよりずっとフランクに言うことを聞き、その分祟る時は結構個人的な恨みで(馬鹿にされたとか狐穴を荒らされたとか)行っていたらしいとか。
まあその辺はわからないでもないんですけどね、あと秦氏が大陸中国からの渡来系であることも疑う点は特にないし、密教系のダキニ天と同一視されたのもまあ世俗信仰だったから相性が良かったってことなのかもしれないし。
神道と仏教の習合はよく聞いていたものの、神道の神が明確な形がなかったため仏教の形を借りたって視点で説明されてたのは始めて聞いたな、本当なのかしら?)

狐との関係は、うーん、ここで読む限りではダキニ天から間接的に始まったってことでいいんでしょうかね、なんとなくそっち回りのほうが理解しやすい気が。
憑き物の分布を述べて日本全土にさまざまな狐の憑き物が存在するが、なぜか近畿にはない、というのは理論としては途中なのかなぁ、突き詰めると面白そうなんですが、もともと祟る神としての認識もあったらしいしね。いやはや、謎が多いややっぱり。