「江戸幕府の代官群像」同成社江戸時代史叢書1、村上直

とりあえず読み終わったもののまず「代官」というのがはっきりとわかっていなかったので(農村を管理するのが主だったということはわかりました)、あれやこれやと冒頭を読み返していたんですが、多分それよりも「越後屋お主も悪よのぅ」「お代官さまこそ」のお代官さまですね、へー、能力があれば農民出身のこともあったのか。
幾つか世襲の地域もあったけど、代々続けてというわけでもなかったとか。
そもそも土地の有力者と結び付いて不正を行うことがあるので一代任命制だったとか。
そういや天領(直轄領)ってどうも地図によって全く違うことがあって混乱していたんですが、ああ、時代が下るにつれて増加傾向にあったのか。
これもあれですね、時々時代劇などでテーマになってる「お家取り潰し」の関係ですね。
とても胡乱な理解の仕方をしていて大変申し訳ないです、お代官さんはともかく(私曲って要するに横領だよね、この本でもよく出てきてたし)、越後屋さんはそんなせこい悪事で儲ける必要なんてないよね、大名の金貸しだよね、とか考えてはいます。
越後屋さんが一個とは全く限らないけどね! もういいねこの話題ね。)

で、とりあえず府中の辺りで活躍してらした川崎さんが好きです格好いいですってあちこちで言ってるんですが、人情だけでなく手腕だけでなく、運もあって、川崎神社作るのはやりすぎな気はするけどww 当時はそうやって優れた手腕の人物を祭ったりすることはよくあったみたいですね、どんだけ珍しかったかって話だね多分!
鉱山の管理をするのにたくさん女中を連れて乗り込んだ人とか、手腕に嫉妬されたのか横領で訴えられたり、幕末の頃には過激派と通じた解明派もいたり。というか個人の力量に頼りすぎだよなぁ、それで200年以上持ったんだからまあ大したもんですが。